ブログ相談室

片側顔面痙攣に対する外科的(手術)治療

2019年8月10日
お名前: ●●●●
年齢:10代後半
性別:女性
送付先ご住所:東京都台東区
メールアドレス:●●●●@ezweb.ne.jp
ご相談内容:私は大学1年生(18歳)です
10ヶ月程前から目の周りの痙攣が止まらず、病院でMRIを撮り診察を受けたところ、ストレス性のものではなく脳の神経と血管が接触していることに原因があると診断されました。手術を受けた方がいいと言われたのですが、今まで診察なさったなか、私と同じくらいの年齢で手術された方はいらっしゃいますか?
 

●●●●様:

「片側顔面痙攣」の診断がなされたと思います。
本疾患は初期には目の周りに痙攣が限られますが、その後、頬〜顎にかけて片側顔面に痙攣が広がります。
当院ではそのような患者さんに「ボトックス注射」による対症療法を行っていますが、これはあくまで対症療法なので4〜6ヶ月おきに繰り返し行わねばなりません。
その煩わしさに手術による根治療法を希望になる方もいらっしゃいますが、脳外科の手術ということでためらわれる方が圧倒的に多いです。それは、リスクというよりも脳外科手術という印象による拒否反応と思われます。
動脈硬化をきたした血管による顔面神経の圧迫は圧倒的に中高年以上の方がほとんどで、●●●●様のようにお若い方で本疾患になる方は先天的、解剖学的に両者の距離が近いということによるもので、元々その症例自体が少なく、まして当院の患者さんで手術に至る方は記憶の限りいらっしゃいません。
ただし、症状が強く日常生活に及ぼす影響が大きい場合は、年齢にかかわらず手術適応があるのではないかと考えます。
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医療法人社団爽見会
吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階
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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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