ブログ相談室

フェイキックIOL検査前コンタクト中止期間

2009年8月10日

●●様:お返事大変遅れ申し訳ございませんでした.

以下@でお答えいたします。

> お名前 = ●● ●●

> 都道府県 = 埼玉県

> 性別 = 男性

> 年代1 = 40代後半

> 内容 =8月に術前検査をお願いしています●●です。フェイキックの施術を希望しております電話での予約時に確認事項として、”ソフトコンタクトの装用中止期間を2週間”と指示を受けましたがホームページ上での装用中止期間は1週間(ICL(フェイキックIOL))となっておりますやはり2週間の装用中止がベターなのでしょうか?(レーシックの場合は2週間の装用中止となっていますが・・)

@術前検査を受けるにあたってのコンタクトレンズの装用中止は、本来の乱視度数を知るうえで重要です.すなわち、コンタクトレンズの装用(特にハードコンタクトレンズの場合は顕著)により角膜のカーブが変化するため、コンタクトレンズ脱直後は本来の乱視とは異なった値が検出されるからです。

しかし、ICL(フェイキックIOL)(p-IOL)の場合には、2D(ジオプター)以下の乱視では、乱視入りのp-IOL(トーリックIOL)を用て乱視を矯正しなくとも良好な視力が得られるため、レーシック手術を行う場合に比べ厳密に術前の乱視にこだわる必要がありません(この場合重要なのは等価球面度数(近視度数+乱視度数x1/2)です)。

2Dの乱視といえば相当な乱視ですのでその頻度は左程多くはありません。しかし、本来2D前後の乱視がある方は、コンタクトレンズの装用を中止することにより2D以上の乱視が検出される可能性もありますので,その場合にはやはり、ソフトコンタクトレンズであれば2週間、ハードコンタクトレンズであれば3週間の装用中止をしていただくことが望まれます。

本来であればコンタクトレンズを中止していただいて検査をする術前検査の前に、スケジュールに余裕のある方であれば、手術が可能か否かを判断するためだけに行う適応検査を受けていただければ、本来どのくらいの乱視があるのかはある程度予想できますので,コンタクトレンズの中止期間について更に適切なアドバイスを行うことが可能となります。以上、ご理解いただけましたでしょうか?ご検討ください。

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吉野眼科クリニック 吉野健一

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