吉野先生
●●眼科の●●です。
ご相談がありましてメールします。
62歳男性が、「LASIK希望で品川・・・に行ったところ、白内障・緑内障・その他の疾患がないか他の眼科で診てもらって紹介状を書いてもらうように言われた」とのことで来院されました。
その男性に、「LASIK依頼で書くのは、私の知っている先生宛に書きたい」と申し上げたのですが、どうしても品川・・・がご希望のようでした。一通り検査して、検査結果を書きました。宛名は あえて書きませんでした。(私が品川・・・を勧めているように見えることに抵抗があったため、、、。)どうも釈然としないのですが、、、書いて良かったのでしょうか。
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●●眼科 ●●●●
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●●先生:
眼科的基礎疾患の有無を含め、手術の適応があるかどうかを実際に手術をする医師が自己責任で判断するのではなく、他の医師にその判断を委ねるというのは責任回避のなにものでもないと思うのですがこれは言いすぎでしょうか?
何か問題があったときに、「だって、紹介状には問題なしって書いてあるでしょう」という、弁解ができることに「他の眼科で診てもらって紹介状を書いてもらう」ことの意味があるのでしょうか?それにしても、本当の眼科医なら眼科的基礎疾患の有無など自分で診れば分りそうなものですが解せませんね。
当該の患者さんが、品川・・・の見立てに不安そうにしていると見受けられたので、品川・・・の医師が、それなら「他の眼科で診てもらってください」ということになったのでしょうか?ならば、品川・・・で手術を受けなければよいと思うのですが.....安さは患者さんにとっては強力な魅力なのですね!または、レーザーや視野計等、屈折矯正手術以外の検査ができる眼科一般の診療機器を品川・・・は備えていないのかもしれません。
いずれにしても、「やりっぱなし」、「問題が生じたら他の眼科任せ」がポリシーなのでしょう。でなければ、格安であんなに大量の患者さんを捌ききれるわけがありません。品川を受診した患者さんが、「まるでアウシュビッツのガス室に入るようだった」と言っていました。
当該の患者さんは、62歳の男性とのことですが、術後の老眼に対する認識は、品川・・・でしっかり説明を受けて持たれていたでしょうか?40歳を超えた患者さんにレーシックを行う場合、この点が最も問題になります。今まで見えていた近くが見えなくなることで、誇張抜きでノイローゼになる方がいらっしゃいます。当院では、日をあらためて、使い捨てレンズを挿入して術後の見え方をシュミレーションしてもらい、納得のうえ矯正度数を最終的に決めています。また、それでも不安な場合には、説明の上最初からあえて弱めに合わせて、万が一足りないと感じた場合は追加矯正をするといったことをする場合もあります。
話しは元に戻りますが、例えは悪いのですが、今まさに崖から飛び降りて自殺しようとしている人に、後ろから押したら(紹介状を書いたら)自殺幇助の罪になるでしょうが、実際に思いとどめさせることができなくても、「考え直しなさい」という努力をしたことに罪はないと思います。「自殺をしたくなる気持ちも分ります、無理もないですね、どうそ!」と自殺を見過ごすのではなく(「紹介状」を書くのではなく)、「自殺をしたくなる気持ちも分ります」くらいの意味で、「診断書」にしておけば、もう少し先生の気は楽だったかもしれませんね。見ていない所での行動は、最後は本人の意思なので、私たちにはどうすることもできませんよ。
わざわざ、私に気を使っていただいてすいません。
当院も、もっと手術料金を安くすれば患者さんも増え収入も上がるのでしょうが、私一人が最初から最後(術後フォロー)まで責任を持って診させていただくというポリシーを曲げない以上は、私も人間ですので、安くすることで生じる忙しさによる注意力の散漫さや手抜きが生じることが心配で、現在のコストを保っています。銀座眼科の大量感染症事件がその最たるものと思います。
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吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階
TEL:03-3839-5092, FAX:03-3832-3730
レーシックセンターURL: https://www.yoshino-eye-clinic.com/
吉野眼科クリニックURL: https://www.yoshino-eye-clinic.com
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吉野先生
胸のすくような御返事を、どうもありがとうございます!
眼科的基礎疾患の有無を含め、手術の適応があるかどうかを実際に手術をする医師が自己責任で判断するのではなく、他の医師にその判断を委ねるというのは責任回避のなにものでもないと思うのですがこれは言いすぎでしょうか?
全く同感です。
(「紹介状」を書くのではなく)、「自殺をしたくなる気持ちも分ります」くらいの意味で、「診断書」にしておけば、もう少し先生の気は楽だったかもしれませんね。
さすがです、先生。
実はそういう気持ちもあって、「診療情報提供書」ではなく、「ご連絡」の用紙に、「本日のところ、」として 書きました。
私一人が最初から最後(術後フォロー)まで責任を持って
診させていただくというポリシーを曲げない以上は、
私もいつも、↑こういって吉野先生を患者さんにご紹介しています!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
お忙しいなか、どうもありがとうございました。
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