ブログ相談室

他院にてTS-LASEKを受けたものです。

2008年11月23日

●●●●様:お返事大変おくれすいません.以下,@でお答えいたします.

>> お名前 = ●●●●

>> 性別 = 男性

>> 年代1 = 20代前半

>> 内容 =はじめまして、相談がございましてご連絡させていただきました。3ヶ月前に他院にてTS-LASEKを受けたものです。現在、右1.0程度、左0.2で、左目の視界がグチャグチャです。術前は左右-11Dの近視で現在の角膜厚が400μm程度です。現段階としては、照射ミスは無いようで、不正乱視が僅かなヘイズと上皮の不均一再生によるものと説明され、再手術は上皮をめくって再生を待つそうですが、半年経ってはじめて再手術を考えさせてもらうとの回答でした。ヘイズによる影響だけであれば納得せざるを得ないのですが、どちらかというと今の見え方は上皮の不均一再生での影響がほとんどなのではないかと思い ます。

@当院が、LASEKやepi-LASIKを行わないのは、まさにあなたに起きたような合併症が一定の割合で起こるからです。

>> 眼鏡で若干矯正視力は出ます。完全に矯正できないのは不正乱視であることと僅かなヘイズだと考えています。しかしながら、ヘイズの治療の為だけに点 眼のみで、あと3ヶ月もこのグチャグチャな視界で生活しなければならないようです。

@それは致し方ないと思います。状況が安定しないうちに次の手段に移ることは得策ではありません。

>> また、左右とも、コントラスト低下やハロ・グレアが非常に強いので問い合わせたところ、暗所瞳孔径4.1mmに対し照射径5mmであったとの事でした。実際暗所で測った記憶も無いので、恐らく瞳孔径はもっと大きいのではと感じてますが、そういった術前の説明が全く無かったのは問題だと思います。しまいには若干残ると思うが10年も経てば消えるからとの回答でした。本当にひどい話です。通常半年から1年で消失するとありましたが、私の場合は違うのでしょうか?

@あなたの年齢で、暗所瞳孔径が4.1mmとは極めて異例ではないかと思います。当院で照射径5mmという患者は極めて稀で記憶に無い程です。

>> また、上皮をめくって再生を待つだけの手術であればそれほど待つ必要があるのでしょうか?との質問に対し、患者様全員にそのようにしてもらってますとの事で、納得いきませんでした。このような術前・術後の説明も不十分で、非常に不安です。スポーツや夜間のトラック運転もできなくて困っています。ちなみに、データ開示を要求しましたが、結局コピー不可で、メモのみ可。個人情報保護の話に対しても、「当院の業務の適正な遂行に著しく支障をきたすと当院が判断した場合、その他の法令に違反する場合は、この限りではありません。」これにあたるそうです。

@そんな道理があるのですか?

>> どうしてもというのであれば紹介状を書いてもらうしかないとの事でした。具体的には、セカンドオピニオンで半年以内に手術を勧める病院があるかもしれないから困るとの事でしたが、おかしな話です。正直納得がいきませんでした。必要であれば早めに最善の対策が必要かと思うのですが、少しずれている気がしました。

@全くおかしな話だと同感します。

>> 吉野眼科クリニック様では、このような状態に対しどの様にお考えでしょうか?

@全くナンセンスです。そんな対応は絶対にしません。患者さんに恨まれるか、訴えられることをしているとしか思いません。選択を誤ったとしか言えません。

>> 貴院でもTS-LASIKはなさっているようですが、

@TS-LASIKは行っていますが、先にあなたがお書きになったのは、「TS-LASEK」ですよね?「TS-LASEK」は行いません。

>> 照射径5mmと最小でしたが、通常暗所瞳孔径は6.5mmと聞きます。20代にも関わらず4.1mmはありえるものなのでしょうか?1年で夜のトラックの運転ができる程度まで気にならなくなりますでしょうか?今後再手術などでハロ・グレアの改善の余地はございますでしょうか?また、現在の不正乱視に対しては、本当に半年待つしか無いのでしょうか?

@再手術は難航を極めますが、もしやるのであれば、topo-linked LASIKでしょう。その他、先にお答えした通りです。

>> 他の病院にて相談したいにしてもカルテが無いので話になりません。あまりにも説明不足に弁護士さんに相談したいがまだ3ヶ月ですし。術後になってから、○○様のような方の場合・・とリスクの高い話ばかりが出できます。今は不安と後悔のみで、毎日欠かさず点眼しながら日々辛いながらも生活しています。 貴院での手術でないため、失礼ですが、メールさせていただきました。よろしくお願いいたします

@カルテは、あなたの個人情報で入手する権利があります。証拠保全の意味も含め弁護士に相談して早急にカルテのコピーを入手することをお勧めします。一定期間待つということは必要ですが、それとカルテのコピーをもらうということは全く別問題です。ご検討祈ります。ちなみに当院では他院でのトラブルに対する再手術等のご依頼はご遠慮させていただいています。

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吉野眼科クリニック 吉野健一

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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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