軟式野球のボールによる眼外傷｜吉野眼科クリニック　最新鋭のレーシック・白内障・多焦点眼内レンズ（老眼）手術は、東京上野の眼科／レーシックセンター

軟式野球のボールによる眼外傷

2009年6月1日

●●●様：以下＠でお答えいたします。

> 『お忙しいところ恐れ入ります。（ネットに不慣れなため失礼があったらすみません）息子のことでご相談いたします。軟式野球のボールが右目に当たり、入院しています。入院2日目に前房洗浄をし、4日めに虹彩と角膜癒着を離す手術と前房洗浄を行いました。網膜震盪症が全体に大きくあり、網膜ににごりがある。網膜剥離・黄斑円孔の可能性大と説明があったのですが、（5日目に）「眼圧は正常になったから、退院して日常生活に戻ってよい」と言われました。この数日の間にも診察後に緊急の手術が上記のようにあり、拍動する痛みが続いているのに退院・通学しても、合併症や障害が残らないのか心配でたまりません。3日まえには、「退院したあとも、再出血しないように入浴もせず安静にしてもらう。」と説明されたのに、「入浴もOK。目を使ってもかまいません（テレビ、メール、パソコン等）激しい運動以外の制限はない」と言われても何だか安心できません。なぜ強く退院を勧められるのかも疑問です。今の治療は抗菌剤点眼と痛み止め内服のみです。明日退院したら受診は4日後の予定です。入院安静でなくて大丈夫でしょうか？主治医に何をどう確認したらよいかもわかりません。教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。』

＠今、お書きになっている疑問をそのまま主治医の先生にぶつけたら良いのだと思います。

ただ私なりの意見をお書きしますと，眼外傷の眼球内出血は受傷後２～３日に最も再出血しやすいということがわかっていますので，その間は安静を強いられます。結果論からいうと、眼内に再出血がなく，網膜剥離がなく，眼圧が正常であれば，おとなしく生活していれば，必ずしも入院していなくてはならないということもないと思います．将来的には、外傷性の網膜疾患（網膜裂孔・剥離，黄斑円孔，黄斑前膜），外傷性緑内障，外傷性白内障が心配ですが，これらは，今後の通院による経過観察で診ていけば良いと思います。