ブログ相談室

緑内障治療についてのご相談

2018年12月23日

お名前:●●●●
年齢:40代後半
性別:女性
送付先ご住所:〒114●●●●王子●●●●
メールアドレス:●●●●@softbank.ne.jp
ご相談内容:
現在、別の眼科で開放偶角緑内障で点眼していますが4本目となり、他に方法はないかと考えております。

 

@●●●●様:
ご質問ありがとうございます。
以下@でお答えいたします。
確かに点眼の効果が弱い場合には点眼の種類を増やすことが行われますが、点眼の種類が増えれば増えるほど患者さんの負担も増え、それが原因で治療が継続できなるケースが増すという結果が研究で明らかになっています。
したがって、そのようなことがないように一つのボトルに複数の薬剤を含有し、点眼本数を減らす目的で配合剤というタイプの点眼薬が開発されています。
●●さんはそのような点眼薬に変更されていますでしょうか?
点眼の種類を駆使した上でも、効果が弱く視野の悪化がみられる場合に手術ということになります。

 

知人が緑内障の手術で眼に穴を空けて治療したと聞きました。しかし、ホームページに緑内障の治療実績がないのですが対応いただけるのでしょうか。

 

@緑内障の手術にもいくつか種類があります。「眼に穴を空けて治療」といった手術は閉塞隅角緑内障といったタイプの緑内障に行い、レーザーで虹彩に穴を開けます。発作を起こす比較的特殊なタイプの緑内障です。
一方、開放隅角緑内障にはまた別のレーザー手術である「SLT」といったものがあり、この手術で点眼1種類分程減らすことが可能といったデータも出ています。
その効果も望めない場合には通常入院して行う濾過手術といったものがあります。
まずは●●さんの緑内障がどんなタイプの緑内障なのかをまず知る必要があります。そして治療にあたっては、維持しなくてはならない視野の障害の進行速度がどんな状態なのかも勘案しなくてはなりません。
したがって、もし当院を受診なさるのであれば、前医でこれまで行ってきた眼圧の推移と視野のデータを持参していただくことが重要です。
前医からデータをいただくことは患者さんの権利ですので是非紹介状とともにデータをコピーしていただくことをお勧めします。

 

お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答いただけますでしょうか。宜しくお願い致します。
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医療法人社団爽見会
吉野眼科クリニック 吉野健一
〒110-0005東京都台東区上野1-20-10風月堂本社ビル6階
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東京歯科大学眼科講師 日本医科大学眼科講師

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